2021年3月、「McGuffin(マクガフィン)」という動画メディアを株式会社オプトから事業譲受しました。
メディア事業を主軸とするスマートメディアですが、ミレニアル・Z世代のメディアを持っていないことは、課題の一つでした。お話を受けた際に、「若い世代に支持されているメディアを運営することで、ユーザーカバレッジが広がる。同時に今後伸びていく動画メディアのコンテンツ作成の経験を得ることで、クリエイティブとマネタイズの幅が広がる!」と思い、事業譲受を即決で決めました。スマートメディアのビジネススタイルとして「まずはやってみる」をモットーとしているので、またとない機会でした。
「McGuffin」の魅力の一つは、キャスティング力の強さです。コンテンツには、King Gnu(井口理さん&勢喜遊さん)やハマ・オカモトさんなど、壮々たる著名人が登場しています。それが叶えられているのは、編集長の安藤啓太さんのミレニアル世代の視点と、日本のカルチャーへの情熱があるからだと思います。
著名な方にカルチャーやストリート文化を話してもらうには、編集長自身もそれらに対する知識と高い感度が求められます。安藤さんの“新しい文化”に対する造詣の深さが、良質なコンテンツを作れている秘訣です。
動画は外部パートナーさんにお願いしていますが、これもまたミレニアル世代のクリエイターたち。この前お会いした監督さんは、なんと21歳! 自分よりも一回り下の世代で、良い刺激になっています。と同時に思うのが、一回り下のZ世代の感覚を掴み切るのは無理だということ。ならばその世代の方にお任せしようと新進気鋭のクリエイターたちに託しています。
「McGuffin」の視聴者は、72.5%が18歳〜34歳、男性がおよそ80%を占めています。男性向けかと思いきや出演者には女性が多く、アートやカルチャーなど誰でも楽しめる“新しい文化”をテーマにしたコンテンツにあふれています。面白いことに、女性視聴者は若い方が多い。最近の世代ほどユニセックスなことが分かります。8年前、私がキュレーションメディアに参入した当時とは違い、「女性向けメディア」「男性向けメディア」と性別で区切るのはナンセンスな時代になりつつあるのかもしれません。
ミレニアル世代を中心に、文字を見る人が少なくなってきています。これまでスマートメディアは動画メディアを持っていなかったので、会社の新しいフォーマットとして、伸ばしていきたい分野です!
現在のマクガフィンは平均作成回数は10万を超え、多いと200万再生を超えます。今後の目標は、平均再生回数をまずは2倍の20万回に伸ばし、ミレニアル世代に対して熱量の高いファンコミュニティを形成することです。また、コンテンツマーケティングという面でも、企業とのタイアップやスマートメディアが運営するイベントスペース「no-ma」とのコラボも考えています。直近ではアーティストKOTA KAWAIさんとコラボし、環境問題をテーマにデザインする家具アート作品の販売を行いました。
今後、動画で宣伝してモノが売れるという「動画メディア×物販」のビジネスモデルは、益々面白くなってくると思います。今までにないチャレンジです。
リメイク・クリエイティブ作家 Kota Kawai とは -McGuffin アートプロジェクト ”Defined”-