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2021.03.23

情報経営イノベーション専門職大学で弊社成井が講演!未来の起業家に語ったこととは

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2019年7月28日、情報経営イノベーション専門職大学(iU)が主催する講演会にスマートメディア代表取締役成井五久実が登壇しました。iUは2020年開学予定の起業家を目指す学生のための大学で、この講演会には成井を含む3名の起業家が登壇し、起業に憧れを持つ学生や社会人などが参加しました。成井は社会人生活を経て28歳で起業した経験から、参加者にこれまでの自身の起業家としての歩みについて語りました。起業したい人が学生時代にやるべきことや、社会人に出来る準備とは一体何なのでしょうか。

学生時代

Q 起業したいのですが、何で起業すればいいかわかりません。どうしたらいい?

私は両親がどちらも起業家で、漠然と起業に憧れていたんですが、
何で起業するかは学生時代決まっていませんでした。

やりたいことが決まっていなくてもできることとして、
「好きなことを見つけてお金にする経験」
「起業家サークルに入るなどして友達を作り友達とビジネスをやる」
が挙げられます。

起業内容を人生を決める大きな問いと捉えず、今できる目の前にある小さなことから始めてみてください。

Q 学生の間にやっておくといいことは?

好きなことをやって、とにかく仲間を作ることです。

私は大学時代旅行に行くお金がなく、ただで旅行に行きたい!という発想から、
仲間を集めて各国の社会問題を記事にしてフリーペーパーを作ることにしました。

その時の仲間が起業した時の第一号社員なんです。学生時代の仲間は一生ものですからとにかくたくさん友達を増やしましょう。

社会人起業前

Q 社会人時代勉強になったことは?

大きな失敗を経験したことです。

新卒入社したDeNAでの営業時代、1年目に大きなミスをして減給処分されるという経験をしました。
上司のサポートでなんとかことを収めましたが、最終的に会社に2000万の負担をさせてしまったのです。

その時DeNAの南場社長に頂いた言葉が、「失敗はゴムパッチン」。つまり、大きく失敗した人間ほど最後は大きく成功する、ということです。この言葉は今でも私の財産になっています。社会人時代の大きな失敗があったこそ今起業家としての私があるのです。

Q どうやって巨額損失を出す失敗から立ち直った?

「信用貯金」は取り戻せません。だから逃げと思われるかもしれませんが、転職してしまいました。

でも仕事の失敗は仕事で返すと心に決め、損失を出したぶんまで稼いでからトレンダースという会社に転職しました。
30歳までに起業することも考えた選択であり、結果28歳で起業しました。

Q 仲間はどうやって見つける?

起業に興味がありそうな人が集まるイベントに行くと良いと思います。

私は「DeNAマフィア」や「TNK(起業サークル)マフィア」と呼ばれているのですが、周りは皆起業しようとしている人ばかりでした。そういう環境に身を置くと、ただそこにいるだけで自然と視座が上がるのでオススメです。

そして見つけた人に仲間になってもらうためには、その人と共に一つの目標に向かうにあたって、相手と自分のメリットを考えることです。
相手を単なる友達ではなく、自分は相手の夢を叶える人間だと思うようにしてみてください。

例えば私の場合、編集者になりたいのになれなかった経歴を持つ友達に声をかけ、ファッションメディアを一緒にやることができました。自分の目標を達成しながら、相手のキャリアも叶えることができ、まさにwin-winの関係を築くことができたのです。

起業後

Q 起業家人生の中で最も印象に残っていることは?

キュレーションショックです。

私はメディアを運営していたので、ショックによって広告出稿がストップしたり、
2000万の受注がパーになったりと経営の危機に見舞われました。

その時は先輩に相談に乗ってもらい、事業売却の選択をとり、なんとかその危機を乗り越えたので、知恵や人とのつながりがあればなんとかなるんだなと思いましたね。

Q 夢が叶った感想は?

正直に言うと、お金を得ても幸福度は一定のところまでしか上がらないと感じました。

お寿司を食べたり、ブランドバッグを買ったり、初めの半年は楽しかったんですが、、、

ビジネスをやっていた時のあの高揚感にはおよばないと悟ってしまったんです。
会社をイグジットしてお金を得るのが目的ではなく、仲間と上を目指してビジネスを成功させるのが楽しかったし、生きがいだったんだと気付きました。

Q 次に狙っているビジネスは?

つい最近イースポーツのメディアを作りました。
私の原点はメディアであり、好きなものや魅力的なものを発信していたら広告がついてビジネスになった、というのが私のルーツです。これからもみんなが注目してるものを発信していきたいと思います。

あとは、女性向けのファンドを作りたいですね。

終わりに

成井からのメッセージ

実は情報経営イノベーション専門職大学(iU)の客員教授になることが決まっている成井から、
いつか自分の教え子になるかもしれない高校生たちに、最後にこんなメッセージを送りました。



「私もこんな大学があれば入りたかったです(笑)

私自身は社会人になってから起業に向かって取り組み始めたんですが、
もっと早くからこういう場に来たかったなと思います。

みなさんにお伝えしたいのは、
・好きと思うことをやる
・友達や仲間を作る
・失敗を恐れずやってみる
です。

ぜひ頑張ってください!!」

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