検索順位が下がってしまった!そんな時にまず確認すべき3つのこと

「今まで検索結果の上位を獲得出来ていた記事の順位が下がってしまった…!」
メディア運用担当者からすると冷汗が出てしまうような事件ですよね。

その際に確認すべきポイントは多岐に渡り、原因の分析と適切な対策が必要です。
この記事では、SEO検索順位が下がってしまった際に確認すべき3つの主要なポイントを詳細に説明します。

検索順位が下がってしまった!そんな時にまず確認すべき3つのこと

検索順位が下がってしまったとき、確認したい3つのこと

コンテンツの品質と情報の最新性(フレッシュネス)

SEO対策において、コンテンツの品質は非常に重要な役割を果たします。
Googleは、ユーザーが役立つ情報を見つけやすいように、高品質で適切なコンテンツを評価します。
したがって、検索順位が下がった場合、最初に確認すべきはコンテンツの品質です。

では、コンテンツの品質とは具体的にどのようなことを指すのかを説明します。

情報の充実度

コンテンツが十分に詳細で、読者のニーズや検索意図にあった内容なのかを確認しましょう。

そのためには、下記3つを意識してみてください。
・検索順位上位の記事に書かれている内容と自社の記事を比較する
・共起語やサジェストキーワードでニーズをカテゴライズし、網羅出来ているのか確認する
・設定したペルソナが、このコンテンツを読んですべて理解できるのか(他の記事を見なくてもよい状態になれるか)を見直す

情報が最新であるかどうか

Googleがコンテンツの新鮮さを評価するために用いられる、「フレッシュネスアルゴリズム」という考え方があります。
このアルゴリズムは、ユーザーが特定の検索クエリで最新の情報を求めている場合に、最新のコンテンツを優先して表示するために設計されています。

では、どんな項目をチェックすればよいのかを大きく2点説明します。

・時事ネタや速報系など最新情報が求められやすいトピック
例:「2024年 目黒区長選挙 結果」「能登半島 地震 現在」
→ユーザーが最新情報をすぐに必要としていることが分かり、過去の出来事について書かれていると評価が下がってしまう可能性があります。

・頻繁に更新されるトピック
例:「日本の人口」「ドル レート」「ハワイまでの航空券 費用」
→ユーザーはの日々更新されるであろう情報の今日のデータを求めています。出来る限りこのデータは最新の情報を掲載するように習慣づけるといいでしょう。

プロデューサーの体験談

プロデューサーの体験談

以前、とあるKWでずっと1位を取れていた記事が、急に順位が下がってしまったことが。
調べてみると、記事内で解説していたとある法律が改正されていたことが分かりました。
その箇所を修正したら、無事に順位を取り戻すことができ、一安心。
フレッシュネスがいかに大切かが分かりました。

EEATが守れているか

SEOの評価はさまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。

様々な憶測がある中で、Googleが外部の検索品質評価者向けに作成した検索品質評価ガイドラインによると、E(経験)E(専門性)A(権威性)T(信頼性)、略してE-E-A-Tの概念を提唱しており、ランキングに直接影響する要因ではありませんが、この要素が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効と考えられています。
下記にてE-E-A-Tの詳細を説明します。

Experience(経験)
Experienceは、コンテンツの作成者による一次情報(体験談など)が含まれているかどうかを評価します。

例えば、家電製品の紹介をしている記事では、製品の特徴のみを並べたコンテンツより、実際にその製品を使った際にどんな点がよかったのか、どんな人におススメなのかをリアルな声と一緒に掲載したほうがユーザーにとっては有益な情報と言えるでしょう。

Expertise(専門性)
Expertiseは、特定の分野において詳細かつ専門的に述べられていて、検索ユーザーが価値を得られる情報であるかが評価されます。

例えば、サイト内にて家電製品の解説をしているページもあれば、人材紹介について、ペット商品についても解説して切るページが混在していると、Googleはこのサイトは何に専門性があるのか判断が出来ず、評価が出来ない可能性が高いです。
複数の商材を持つ場合は、別ドメインで管理するようにしましょう。

Authoritativeness(権威性)
Authoritativenessは、コンテンツの作成者やウェブサイトが信頼できる情報源であるかどうかを評価します。

例えば、官公庁や自治体などの公的機関や認知度の高い企業やサービスからの被リンクをや引用を獲得していると、コンテンツやウェブサイトの権威性があると判断されやすくなります。
そのほかにも、サイトのトップページに受賞歴、公的機関とのつながり、大手メディアによる掲載歴、大手企業との取引などを掲載することも有効とされています。

Trustworthiness(信頼性)
Trustworthinessは、コンテンツの作成者やウェブサイトが信頼できるかどうかを評価します。

例えば、有効な筋力トレーニングの方法について説明する記事では、今日からトレーニングを始めた個人の方のブログよりも、トレーニング歴15年でコンテストに受賞しているプロの方が大手のフィットネスジムの公式サイトで書いた記事のほうが信頼性が高いと言えるでしょう。

また、ウェブサイトがSSL化(HTTPS)されているか、そしてフォーム送信や決済を行う場合個人情報が保護され安全であるかという点も評価されます。

有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成 にて、具体的なチェック項目が記載されているので満たすことが出来ているか確認してもよいかもしれません。

技術面の問題がないか

これまではコンテンツの内容について言及してきましたが、技術面の問題も重要な要素です。

技術面の問題のチェックポイントは次のとおりです。

ページの読み込み速度

ウェブサイトの読み込み速度が遅い場合、ユーザーエクスペリエンスが低下し、評価に影響を与える可能性があります。

また、Googleからの影響だけではなく、CVRへの直接的な影響も大いに考えられます。
読み込み速度がCVRにどのように影響するのかという調査では、操作開始時間が1秒のサイトと3秒のサイトではCVRが38%も変わったという結果も出ています。

操作開始時間が1秒のサイトと3秒のサイトを比較しても、3秒のサイトは1秒のサイトに比べ、ページビューが22%低下、コンバージョン率は38%低下、直帰率は50%上昇してしまう

引用元: Web担当者Forum

読み込み速度が遅くなってしまう原因には画像や動画のサイズ容量が多すぎる、または次世代フォーマットに対応していない、不要なJSを読み込んでしまっている、など様々考えられます。

モバイルフレンドリー

ウェブサイトがモバイルフレンドリーであるか、も評価に影響します。

現在では、PCよりもモバイルからの検索が多いため、Googleはモバイルページをもとにページ評価をすると公表していることから、モバイルで表示したときに適切な文字サイズになっているか、ボタンやリンクなどタップ要素同士が近すぎないか、などをチェックしましょう。

Google のアルゴリズムは将来的に、サイトのページをランク付けするため、構造化データを把握するため、また検索結果にスニペットを表示するために、モバイル版のコンテンツを主に使用するようになります。

ページの読み込み速度やモバイルフレンドリー性を調べ、最適化するための対策を知るには、
Page Speed Insights
を活用すると良いでしょう。

上記のように読み込み速度を上げるために、どこを改善すべきかを無料で診断できます。
こちらはマーケターの皆さんは管轄外かと思いますので、エンジニアの方に相談しましょう。

悪質な被リンクがないか

被リンク対策は、SEO対策において重要な要素の一つです。
前述したとおりGoogleは、外部からの良質な被リンクがあった場合、ウェブサイトの信頼性や権威性を評価します。

しかし、逆に言えば悪質な被リンクと判断された場合、ペナルティを受けて検索順位の悪化につながる場合もあるのです。

悪質な被リンクには下記が考えられます。

✓スパムサイト
✓違法コンテンツが掲載されたサイト
✓低品質なサイト(コピーコンテンツが多いなど)
✓関連性の低いサイト
✓購入したリンク

自社のサイトがどんな被リンクを獲得しているのかを知るには、まずはGoogle Search Consoleをチェックしましょう。

▼メニューから、リンクをクリックすると「上位のリンク元サイト」が表示されます。
こちらが被リンク元のサイトを表します。

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▼詳細ページより、ドメインごとにどんなページからどこのページの被リンクを獲得しているのかが分かります。

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あきらかに悪質なサイトであると判断した場合は、対象のサイト管理者へ連絡する、またはサーチコンソールからサイトへのリンクを否認する ことも可能です。

メディアの成功は、日々のメンテナンスが必須!

今まで順調に検索順位1位を獲得できていたのに、ある日を境に急に競合に負けてしまった…という事はよくあります。
そんなときでも落ち着いて、上記の3つのことを確認してみましょう。

また、検索順位の変化を素早く察知できるように定期的に数値を確認し、異常値があればすぐに対応できる体制づくりもとても大切です。

コンテンツは積み上げ型の資産となりますので、日々大切に育てていきましょう!

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