この記事を書いたのは…
小針亜葵子
PR/オウンドメディアプロデューサー編集プロダクションやアパレルブランド勤務を経てウェブメディア業界へ。月間500万PVの男性メディア編集長や有名ガールズファッションイベント公式メディアの事業責任者などを経て、現在はPR/コーポレートブランディングを担当。2016年より現在まで、メディア運営のノウハウを生かし、男性グルーミングブランドのオウンドメディアプロデューサーも担当している。
SaaSとは?クラウド上で手軽に利用できるサービスの魅力
SaaS(Software as a Service)とは、インターネット経由で様々なソフトウェアを提供するクラウドサービスです。企業が自社でソフトウェアを購入や管理せず、必要な機能をオンラインで手軽に利用できるのが魅力です。例えば、メールやオフィスソフト、業務システムなど、多くのアプリケーションがSaaSとして提供されています。
このサービスのメリットとしては、導入コストや運用管理の負担が軽減されることが挙げられます。また、最新の機能やセキュリティ対策が自動的に適用されるため、企業はビジネスに集中できます。
SaaSの読み方と意味
SaaS(Software as a Service)とは「サース」「サーズ」と読み、インターネット経由でソフトウェアを提供する形態で、クラウドサービスの一種です。従来のソフトウェアはインストールが必要でしたが、SaaSではオンラインでアクセスして利用できます。
オンプレミスとクラウドの違い
「オンプレミス」とは、企業が自社の物理的な場所にシステムやサーバーを設置し、運用・管理する方式(自社管理)です。これに対して「クラウド」は、提供事業者管理のもとでインターネットを通じてシステムやサービスを提供する方式で、自社での運用・管理が不要です。
オンプレミスでは初期投資や運用コストがかかりますが、独自のカスタマイズが可能であり、セキュリティ面でも自社で対応できるメリットがあります。クラウドは導入コストが低く柔軟な運用ができますが、インターネットに依存するため、接続状況によっては利用が難しくなる場合があります。
SaaSの特徴
WEB上で提供されるソフトウェアやサービス
SaaSは、これまでイントラネット*上で利用していたソフトウェアやサービスを、インターネットを介して利用可能であり、端末にアプリケーションをインストールしなくても利用できます。システム上のデータはすべて、WEB上に保存される仕組みです。そのため、インターネット環境があれば、どこでもアクセスできます。
* イントラネット(Intranet)とは、内部(intra)とネットワークを意味する(net)を組み合わせた言葉のことで、直訳すると「内部ネットワーク」です。
複数で同時作業が可能
SaaSでは、クラウド上の1つのデータを複数人で共有、同時編集できます。また、ドキュメント編集機能やストレージ機能が搭載されているので、チームの作業やグループワークがスムーズに行えます。
SaaSのメリット・デメリット
インターネット接続があれば簡単にソフトウェアを利用できるSaaSには、場所を選ばず利用できる以外にもたくさんのメリットがあります。しかし、それと同時に運用面やセキュリティ面などでデメリットも。ここではSaaSのメリットとデメリットについて紹介します。
メリット① 利用環境を制限されない
SaaSは、インターネット接続さえあれば利用する場所やデバイスなど、環境を選ばないのがメリットです。基本的にアカウントがあれば良く、クライアントソフトが不要なものも多いです。
なかには、他のSNSやサービスのアカウントと連携すれば、新規にアカウントを開設しなくても使えるものもあります。利用環境を制限されないことは、リモートワークの推進にも一役買っていると言えるでしょう。
メリット② 導入・運用コストが安い
SaaSは、パッケージ型システムのようにサーバーを立てたり、社内ネットワークを整備したりする必要がなく、導入コストが抑えられるのもメリットです。
既にあるソフトウェアを運用するため、システム開発費も不要。ほとんどのサービスは月額利用料を徴収する形で運営しているため、ランニングコストは必要になりますが、利用するサービス分だけの料金を支払えば済みます。なかには無料で利用できるものもあります。
メリット③ 最新機能やセキュリティが自動的に適用される
パッケージシステム製品は、インストールやバージョンアップ・アップデートなどを購入した企業自身で対応します。一方SaaSでは、サービスを提供する管理事業者が、ソフトウェアの管理を行います。そのため、SaaS利用者は、バグの修正や面倒な更新はもちろん、セキュリティ対策をした上で常に最新状態で利用することができます。
デメリット① カスタマイズが難しい
SaaSは構築済みのソフトウェアを利用するため、自社で運用しやすいように自由にカスタマイズするのが難しい場合があります。
パッケージ型であれば、業務にシステムを合わせることが可能ですが、SaaSの場合は業務をシステムに合わせる必要が出てくるかもしれません。そのため、導入前に運用方法まできちんと考慮しておく必要があります。
デメリット② セキュリティ対策はサービス事業者
SaaSサービスを利用するためのページはインターネット上にあるため、インターネットを利用した不正アクセスに対するセキュリティ対策は必須です。
SaaSの場合、セキュリティ対策はサービスを提供する企業が一括で行います。利用者側の手間はかかりませんが、逆に考えるとセキュリティ対策で他社に依存するということ。サービス事業者が細心の注意を払って対応していることがほとんどですが、セキュリティ対策が万全ではない場合もあることを心得ておきましょう。
デメリット③ サービス停止時は利用できない
イントラネットでも定期的にメンテナンスがあるのと同様に、SaaSプロダクトも定期的にメンテナンスが実施されます。通常は利用者の少ない深夜などに実施されることが多いため、利用者への影響は軽微です。なお、一時的にサービスを利用できない場合があります。
ただし、メンテンナンス以外に予期せぬトラブルでサービスが停止することも起こり得ます。トラブルでデータが消失するリスクもあるので、バックアップ対策も考えましょう。
代表的なSaaSのサービス例
実は、SaaSはわたしたちが日常的に利用しているサービスにも多く取り入れられています。ここでは、SaaSの代表的な例を紹介します。
ビジネスチャットツール「Slack」
Slackは社内はもちろん、社外の相手とも気軽なコミュニケーションが実現できるビジネスチャットツールです。機能と拡張性が高く、外部ツールとの連携やファイル共有も簡単にできます。複数のデバイスでアクセス可能なので、外出時にも必要な情報をすぐ確認できるのがメリットです。
Googleの無料メールサービス「Gmail」
gmailは、Googleが提供する無料メールサービスで、全世界でのユーザー数は15億人超えとも言われています。Googleアカウントの作成だけで、メールが無料で利用可能です。
このメールデータはクラウド上に保存されており、同じアカウントでログインすれば、どこでもメールが確認できます。迷惑メール対策やフィルタリングなど、無料であっても機能は充実しています。
オンラインストレージサービス「Dropbox」
「Dropbox」は、クラウド上にデータを保存し、共有できるオンラインストレージサービスです。有料版もありますが、無料であっても2GBまではストレージを使えます。
アプリケーションをインストールするだけで、ローカル上でファイルの更新を行えば自動的にクラウド上のデータも更新されるという画期的なアプリです。
オンラインストレージサービス「Amazon S3」
Amazon S3は、高い耐久性とセキュリティを備えたオンラインストレージサービスで、ビッグデータやアプリケーションデータの保存に適しています。
オンラインオフィス「Google Workspace」(旧G Suite)
Google Workspaceは、メール、カレンダー、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションなどのオンラインオフィスツールを提供しています。
これらのツールは、リアルタイムでの編集や共有が可能であり、グループワークの効率化につながります。また、Google Workspaceは、安全なデータ管理とシームレスな連携機能を備え、企業の情報共有や業務効率化に役立っています。
生産性向上ツール「Microsoft 365」
Microsoft 365は、オフィスソフト (Word, Excel, PowerPoint, Outlook) に加え、ビジネス向けのOneDrive、Teams、Power BIなどのツールをオンラインで提供しています。
Microsoft 365を活用することで、企業はデータ管理やコラボレーションを効率化し、コスト削減や業務の円滑化が期待できます。また、Microsoft 365は、セキュリティやデータ保護機能が充実しており、企業が安心して導入できる環境を提供しています。
顧客管理ソリューション「ServiceNow」「Salesforce」
ServiceNowは、ITサービス管理や業務自動化を実現するSaaSプラットフォームです。Salesforceは、CRM(顧客関係管理)システムをクラウド上で提供するSaaSサービスです。これらのサービスを活用することで、企業は顧客対応、営業、マーケティングなどの業務を効率化し、ビジネスの成長を支援します。
SaaSと他のクラウドサービスの違い
SaaS、PaaS(Platform as a Service)、およびIaaS(Infrastructure as a Service)は、クラウドサービスの3つの主要な形態です。
SaaS…ソフトウェアを提供するサービス
・ソフトウェアをインストール不要
・Webブラウザからアクセス可
PaaS…開発者向けにプラットフォームを提供するサービス
・開発者:環境構築やインフラ管理を気にせずアプリケーション開発ができる
IaaS…インフラストラクチャを提供するサービス
・仮想化された環境やストレージなどを提供
・ユーザー:必要なリソース(CPU, ストレージ, ネットワーク)を選択
→自社のシステムを構築・運用できる
そもそもクラウドサービスとは?
クラウドサービスは、従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くWebブラウザ、インターネット接続環境など)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。
クラウドサービスの進化とSaaSの登場背景
近年、クラウドサービスが急速に普及し、企業のIT環境や業務プロセスに大きな変化が生じています。その中でも、SaaS (Software as a Service) は特に注目されています。
従来、企業は自社でサーバーやソフトウェアを構築・運用していましたが、コストや時間、専門的な知識が必要であり、効率的でないことも多々ありました。また、インフラやソフトウェアの運用・管理も複雑で、セキュリティ対策も十分ではないなど、課題を多く抱えていました。
そのような中、インターネットの発展に伴い「クラウドサービス」が登場。企業はオンラインでアプリケーションを提供・利用できるようになりました。SaaSはクラウド上で運用・管理されるため、企業は自社でインフラを構築・運用する必要がなくなります。
クラウドサービスが進化しSaaSが登場したことで、従来のソフトウェア導入に伴うコストや運用管理の負担を軽減し、企業がビジネスに集中できるようになりました。
PaaSとは
「Platform as a Service」の略で、読み方はパースです。ハードウェアやインフラに加え、データベースやサーバーOSなど、必要なソフトウェア一式を提供する仕組みです。利用者はこの上でアプリケーション開発を行って利用します。
PaaSは、開発時間の短縮やコスト削減が可能であり、小規模な開発チームでも効率的にアプリケーションを開発・運用できるメリットがあります。
IaaSとは
「Infrastructure as a Service」の略で、イアースまたはアイアースと読みます。SaaSはインターネット経由でソフトウェアを提供しますが、IaaSはネットワーク、サーバーなどのインフラやハードウェアを提供するものです。IaaSを利用することで、企業は自社でサーバーやインフラを準備する必要がなくなります。
IaaSは構築に必要なインフラのみを借りるため、自由度が高く任意のプラットフォームやアプリケーションを導入できるのがメリットです。ただし、IaaSの利用には、インフラ設計やサーバー管理・運用の専門知識が必要です。
ASP
「Application Service Provider」の略です。本来はネットワーク上でソフトウェアを提供する"事業者"のことを指しています。しかし現在は、ASPとSaaSとは同義で用いられる場合が多いようです。
企業と個人がSaaSを活用するポイント
SaaSを活用するポイントは、業務効率化、コスト削減、オンデマンドでの利用、柔軟な拡張性、アップデートの手間の軽減、リモートワーク対応などが挙げられます。これらを駆使し、ビジネスの競争力を高めることができます。また、個人でもSaaSサービスを利用することで、データの管理やストレージ、アプリケーションの利用が効率的になります。
SaaS型CMSのClipkit®(クリップキット)とは
SaaSとして利用可能なサービスにはさまざまなものがありますが、最近注目を集めているのがSaaS型のCMSです。マーケティングのために自社メディアを制作したり、コーポレートサイトを立ち上げたりする企業も見られます。ここでは、スマートメディアが提供するSaaS型CMSを「Clipkit(クリップキット)」についてご紹介します。
<特長>
1. SaaS型CMSなのでエンジニア不要。誰でも簡単にWebサイト運営が可能
2. ノーコードでコンテンツ更新が可能。且つ、豊富な記事編集アイテムであなたの思い通りの表現が可能
3. HTML/CSSの編集ができるので自由なデザインカスタマイズが可能
4. 月間1,000万PVを超えるメディアにも利用されている堅牢なシステム
5. 国内産CMSのため開発・保守・サポートまで日本語対応
6. 直感的な解析機能でウェブサイトの分析が可能
7. 予算や目的に合わせて選べる料金プラン
以下、Clipkit®︎の特長を詳しくご紹介します。
1. 誰でも簡単にWebサイト運営が可能
Clipkit®は、SaaS型WEBサイト構築ツール(CMS)です。CMSベンダー(製造元、販売供給元)が管理するサーバーにシステムやデータを保管するので、サーバーの準備やソフトウェア設定が不要です。また、導入期間が短いのも魅力です。メンテナンスやセキュリティ対策もベンダーが行うため、安心してウェブサイトの運営に集中できます。
サイト構築や運用に関する疑問についてのサポート体制も整っており、エンジニアなしでサイト運営が可能です。
2. ノーコードでコンテンツ更新が可能
ノーコードでコンテンツ更新が可能です。且つ、豊富な記事編集アイテムで、書き手の思い通りの表現ができます。
・色・サイズなどのフォント設定
・引用
・吹き出し機能
・動画、SNS埋め込み
・表(テーブル)の挿入 など
3. HTML/CSSの編集ができるので自由なデザインカスタマイズが可能
HTML/CSSの編集ができるので、自由なデザインカスタマイズが可能である点も大きな魅力です。また、Clipkit®︎は様々なサイトテーマに対応できる、3種類のデザインテンプレートを用意しています。
テーマ①:ビジネス
テーマ2:ライフスタイル
テーマ3:ビューティー
これらのデザインテンプレートを使うことで、デザイナーなしで美しいサイトを構築できます。また、よりデザインにこだわりたい方には、ご希望のデザインをプロのデザイナーが作成するプランもあります。
4. 月間1,000万PVを超えるメディアにも利用されている堅牢なシステム
Clipkit®︎は、月間1,000万PVを超えるメディアにも利用されている強固なシステムです。急激なPVの増加に耐えきれず、サーバーがダウンするなどのリスクがなく、大規模なサイトにも対応できるCMSです。
5. 国内産CMSのため開発・保守・サポートまで日本語対応
Clipkit®︎は、開発・保守・サポートまで当社が管理する純国産CMSです。定期的なバージョンアップ・セキュリティ対策を実施し、ご利用者様が安心して利用できる環境を維持・提供しています。
また、日本語のサポート体制があるので、お客様のお悩みや疑問に寄り添って解決までサポートすることが可能です。
6. 直感的な解析機能でウェブサイトの分析が可能
サイト分析といえば、Googleが提供する「Google Analytics」が有名です。しかし、サイト運営初心者にとってGoogle Analyticsは仕様が複雑で、設定でつまずいてしまうことも多いのではないでしょうか。また、分析したくても、そもそもどこを見ればいいのかまったく分からないということも…。
Clipkit®︎では、Google Analyticsと連携した解析機能を搭載しています。(※プランによる)
サイト運営初心者でも親しみやすい管理画面で、サイトのPV(流入数)、UU(ユーザー数)、ユーザーの集客経路、SEO強化が成功している記事はどれか、などといった運営に必要な情報が、管理画面からわかりやすく確認することが可能です。
7. 予算や目的に合わせて選べる料金プラン
Clipkit®︎には、達成したい内容に応じて選べるプランが用意されています。そのため、お客様のニーズに合わせた料金でウェブサイトを運営することができます。
「初期費用を抑えてとにかくすぐにウェブサイトを作りたい」「ウェブサイトの分析をしっかり行いPDCAを回したい」「ウェブサイトに公開するコンテンツの制作までお願いしたい「デザインにこだわりたい」など、お客様の様々なニーズに対応できるサービスとなっています。
利用料金は月額制でランニングコストも安価です。シンプルな機能の低価格プランから記事作成を任せるプランまで、目的に応じてプランを選択できるので、自身にあったウェブサイト運営が可能です。
現在、たくさんのSaaS型CMSが提供されています。
導入費用が明確で、誰でもカンタンに操作できるSaaS型CMSをご検討されている場合は、ぜひ株式会社スマートメディアまでお問い合わせください!