まずは、オーガニック検索とは何か、リスティング広告との違いや検索上位を狙う際に重要なSEOについて解説します。

オーガニック検索とは、検索結果ページの中で広告表示を除いた部分のことです。Googleでは、検索したキーワードに連動した広告が最上部に表示され、その下にオーガニック検索による検索結果が表示されます。オーガニック検索は、検索エンジンによる純粋な検索結果を指すため、「自然検索」「ナチュラル検索」とも呼ばれます。    

リスティング広告とは、検索連動型広告と呼ばれます。GoogleやYahoo!などの検索エンジンに費用を支払うことで、特定のキーワードに対して検索結果上部、または下部の広告枠にWebサイトを表示させることができます。ただしクリックされるたびに広告費用が発生します。

一方、オーガニック検索はクリックされても費用がかかりません。ただし、表示順位はGoogleのアルゴリズムなどによって変動し、サイト運営者が管理することはできません。

サイト運営をする際、より多くのユーザーに訪れてもらえるサイトを目指しますよね。オーガニック検索で上位表示をされると、興味があるユーザーの目にとまるチャンスがあります。

この検索結果の上位に表示されるために重要なのが「SEO」です。SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、サイトを上位表示させるために行う施策を指します。SEOについては以下の記事を参考にしてみてください。

▼SEOについてもっとよく知るにはこちらの記事をチェック！

オーガニック検索で上位表示されると、集客やブランドの認知度が高まるなどさまざまなメリットがあります。ここでは、そのメリットについて詳しく紹介します。  

オーガニック検索で上位表示されると、ユーザーの目に留まりやすい位置にコンテンツが表示され、サイトへの訪問者が増えます。自社商品やサービスの販売を目的としたサイトであれば、コストをかけずに集客をすることができます。

検索結果では、より上位に表示された方が集客に有利です。
SISTRIX社が公開した「2020年7月の検索順位別クリック率データ」によると、検索順位別のクリック率は1位が28.5%、2位が15.7%、3位が11.0%、10位以降になると2.5%以下に。1位を獲得すればクリック率が増え、コンバージョン（CV）（潜在顧客から見込み顧客への転換）しやすくなります。

CV率アップを目指す場合は、さらにサイト内の導線（CTA）設計を工夫しましょう。コンテンツに合わせてテキストを変え、「お問い合わせボタン」や「無料相談」といったCTAを設置することで、検索上位に上がった際にコンバージョンしやすくなります。

複数の検索キーワードで検索上位を獲得すれば、ユーザーがサイトを見る機会が増え、ブランディング効果を得ることにもつながります。

例えば、化粧品会社のサイトで「美容液 使い方」「スキンケア 順番」「化粧水 保管方法」など、複数のキーワードで検索上位を獲得していれば、「前回もこのサイトだったから信用できるかも」とユーザーが認知する可能性も大いにあります。ブランディングが成功すれば、会社名や商品名、サービス名などで指名検索するユーザーも増えるでしょう。

リスティング広告は、出稿を止めると検索結果に表示されなくなります。一方、オーガニック検索は検索上位を獲得すれば、評価を得ている間は上位表示され続けます。つまり、広告出稿のようなコストがかからずにユーザーに表示され続けルのです。

また、コンテンツは蓄積されサイトの資産になります。良質なコンテンツを作るには人件費や制作費、順位を下げないためのテコ入れなどメンテナンスに費用はかかりますが、1度軌道にのれば継続的にユーザーの流入が見込めます。

サイトに多くのユーザーを集客できれば、コンバージョンがしやすくなります。ここでは、オーガニック検索からの流入を増やす効果的な方法を解説します。    

オーガニック検索からの流入を増やすには、多くの人の目にとまるようにSEOを強化して検索上位を狙いましょう。SEOの施策は大きく分けて、キーワード選定、内部施策、外部施策の3つです。

キーワード選定ではビッグキーワードだけでなく、ミドルキーワード、ロングテールキーワードもバランス良く選ぶのがポイントです。ニッチなワードは検索上位を狙いやすく、内部リンクを強化することでサイト全体の評価が上がります。

内部施策は、サイト内を整え、良質なコンテンツであるとGoogleに評価してもらうための対策です。タイトルや記事内にキーワードを散りばめながら、質の良いコンテンツを作ったり、内部リンクを強化したりします。

外部施策は被リンクを増やすなどのサイト外で行うSEOのことです。それぞれの施策をきちんと行うことで、サイト内の評価が上がり、結果的にオーガニック検索時の上位表示につながります。

オーガニック検索からの流入を増やすためには、検索上位に表示されるのがゴールではなく、そこからユーザーがクリックしてサイトに訪れることが大切です。

このクリック数に影響するのが、検索結果のページに表示されるタイトルとディスクリプション（ページの概要文）です。ユーザーのニーズにマッチした魅力的なタイトルとディスクリプションを用意すれば、クリックにつながります。

現在の傾向にしたがって解説すると、タイトルは30～35文字前後を目安にし、対策キーワードは前半に持ってきましょう。ディスクリプションは冒頭に対策キーワードを入れ、そのページの内容を網羅した要約文にするのがポイントです。さらに強調スニペット*として記事が表示されれば、クリック率も高まります。

*強調スニペットとは、検索キーワードに対する回答が書かれたサイトを最上部に表示する仕組みです。「〇〇とは△△のこと」など、キーワードについて解説する文章を入れると良いです。

ブランドの露出を増やすのも効果的です。社名はもちろん、商品やサービスをSNSやプレスリリースなど、さまざまな媒体を通してユーザーに宣伝しましょう。ユーザーの目にとまる機会が増えることで、ブランド名や商品名でのオーガニック検索の流入が見込めるでしょう。

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