この記事を書いたのは…
小針亜葵子
PR/オウンドメディアプロデューサー編集プロダクションやアパレルブランド勤務を経てウェブメディア業界へ。月間500万PVの男性メディア編集長や有名ガールズファッションイベント公式メディアの事業責任者などを経て、現在はPR/コーポレートブランディングを担当。2016年より現在まで、メディア運営のノウハウを生かし、男性グルーミングブランドのオウンドメディアプロデューサーも担当している。
ネットショップを開業する流れ
ここでは、ネットショップを開業する手順をご紹介します。まず「何を販売するのか」から考え始めましょう。
1.販売する商品を決める
ネットショップで販売するのは、自分たちが作るオリジナル製品、もしくは仕入れた商品の2つです。
仕入れた商品をネットショップで売る際は、仕入れ先の確保に加え、仕入れの予算と利益のバランスなども考える必要があります。オリジナルと仕入れた商品のどちらの場合も、実際にネットショップ業界で実績がある(売れる)ジャンルを選ぶことが、成功への近道です。
既に実店舗を構えていてすべての商品を販売しないのであれば、どれをネットショップで扱うのかを決めます。
2.ショップ名とコンセプトを決める
ネットショップの開業・運営の中で、ショップ名とコンセプトは重要な役割を担います。
コンセプトは、いわばドラマや小説のキャラクター設定のようなもの。ネットショップは数多くあるため、独自の世界観をアピールして、消費者の心を掴むことが大切なのです。
ここで決めたコンセプトは、サービス、販促コピー、商品カテゴリー、デザインなど、ネットショップの設計・運営の元になる重要な要素となります。
ショップ名とコンセプトを決める際は、
・ターゲット層
・商品の価値、強み
・消費者のニーズとの一致性
などに焦点を当て、多くのファンを獲得できるネットショップになるようにサイト設計をしましょう。その際は必ず分析を行い、同じようなブランドやショップがどのような展開を行っているのかを把握することがポイントです。
3.出店する方法を決める
ネットショップの出店方法は、主にモール出店と独自出店の2種類です。
モールとは、数多くのネットショップが軒を連ねる、インターネット上のデパートのようなもの。有名どころで言えば、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどが該当します。一方の独自出店とは、モールには出店せず、ネット上に独立した店舗を構えるイメージです。
メリット | デメリット | ||
---|---|---|---|
モール出店 | ・ユーザー数が多い ・開業から運営に必要な機能が数多く提供される
|
・出店費用がかかる ・顧客の会員情報はモール側で管理される
・メルマガの発信や独自のサービスを打ち出せない
・サイトデザインの自由度が低くブランディングしづらい
|
|
独自出店 | ・費用が抑えられる ・顧客の会員情報は自分で管理できる
・サイトデザインを作り込めばブランディングできる
|
・開業からすべてを自分で行わないといけない ・モール出店よりも集客に力を入れる必要がある
|
このように、モール出店と独自出店はそれぞれ特長が異なります。どちらが自分に合っているのかをよく考えて決めましょう。
4.決済方法を決める
ネットショップにおける決済方法は、クレジットカード決済やコンビニ決済が主流ですが、お客さんに安心してもらうためにも、代金引換やコンビニ後払いも導入したいところ。
数多くある決済方法の中で、最も利用者が多いのはクレジット決済です。2018年に法務省が行った調査では、インターネットで商品を購入する際の決済方法として、クレジット払いを選択する人の割合が70.8パーセントと発表されています。購入意欲のある消費者を逃さないためにも、各種ブランドに対応したシステムを選びましょう。
また、実店舗と違い、ネットショップでは運営者の顔が見えません。そのため、ネット上の購入に対して警戒心を抱いている消費者は意外と多いものです。買い逃しにならないように、利用者が多い決済方法は導入するようにしましょう。
5.梱包と配送の準備をする
決済方法とともに、配送会社を決めましょう。主な会社は、日本郵便(ゆうパック)、ヤマト運輸、佐川急便の3つ。それぞれ特徴が異なりますので、比較した上で検討しましょう。
ヤマト運輸 | 佐川急便 | ゆうパック | ||
---|---|---|---|---|
代引きの可否 | 〇(要事前登録) | 〇(要事前登録) | ◎ | |
時間指定 | 〇 | 〇 | 〇 | |
コンビニ発送(24時間) | 〇 | × | 〇 | |
保証(30万円まで) | 〇 | 〇 | 〇 |
その他、ネットショップの運営において配送料も重要なポイントです。選択肢としては、全国一律、地域別、送料無料、合計金額別、重量別などがあります。
6.集客にも力を入れる
先述したように、独自出店の場合は特に集客に力を入れる必要があります。主な方法は広告、メール、SNS、オウンドメディアなどです。オウンドメディアとは、自社で所有するメディアのこと。消費者に有益な情報を発信することで、製品や会社の認知度の向上や、ファンやリピーターを獲得することにつながります。
オウンドメディアに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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ネットショップの開業・運営を成功させるコツ
ネットショップを開業しても、お客さんが訪れなければ売上は望めません。ここで欠かせないのは、デザイン・SEO・オウンドメディアの3つ。それぞれに注力して、ネットショップの開業・運営を成功させましょう。
ショップのデザインにこだわる
実店舗の外観や内装と同じように、ネットショップのデザインも売上を左右する要素の1つです。
・商品が見やすいデザインか
・お店のコンセプトが伝わりやすいか
・使いやすい設計か
・パソコンだけでなくスマホにも対応しているのか
・自社(ブランド)のターゲットとなる顧客にマッチするサイト配色や、ロゴデザインなどを用いること
などを意識して設計しましょう。
何より重要なのは、自社のターゲットとなる顧客にマッチするサイト配色や、ロゴデザインなどを用いること。第一印象が良いと、消費者の多くは「このサイトや製品をもっと見たい・知りたい」と思うので、サイトから離脱されるのを防げます。
SEOに力を入れる
サイトを検索上位に表示させることで、多くの人に閲覧してもらうことを“SEO”と呼びます。
このSEO対策を行いユーザーに価値のある情報を発信すると、Googleなどを始めとする検索エンジンからの評価が上昇します。どんなサイトでも、多くの人の目に留まらなければ訪問客は増えません。つまり、ネットショップの運営でもSEOは重要なのです。
SEOに関する基本的な内容は以下の記事で詳しく解説しています。
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いまさら聞けない!SEOの基礎知識と検索上位表示を目指す具体的な対策ポイント - 株式会社スマートメディア
SEOとは、検索エンジン最適化のことをいい、ウェブサイトを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるためのテクニックや戦略を指します。この記事では、SEOについての基礎知識から、検索エンジンの上位表示を目指すための具体的な対策ポイントまで、SEO初心者から中級者まで、幅広い層にとって役立つ内容をわかりやすく解説します。
オウンドメディアを運営する
オウンドメディアを運営することは、SEOに効果的です。発信した情報は記事としてサイトに残り続けるため、自社の資産にもなります。また、消費者のニーズを満たす良質なコンテンツを作り続けることで、検索エンジンからの評価が上がっていきます。
オウンドメディアの情報(コンテンツ)を充実させるほど検索の順位が上がり、多くの消費者の目に留まるでしょう。コンテンツにある情報を得ることで、商品について深く知ることにもつながります。それにより、興味を持った消費者がネットショップを訪問。
オウンドメディアが1つの窓口となって、自社商品やブランドの認知が拡大していくのです。
ネットショップを開設するなら「Clipkit® for EC」がおすすめ
コロナ禍以降、益々大きくなっているEC市場。ECサイトの運用はもちろん、オウンドメディアやSNSも駆使して、ブランドイメージを構築したり、他社との差別化を図ったりすることが常識になりつつあります。
そんな時は、ストーリーでモノを売るためのEC事業者向けオウンドメディア構築ツール「Clipkit® for EC」がおすすめです。ここでは、Clipkit® for ECについて詳しくご紹介します。
簡単にECサイトと連動したオウンドメディアを構築できる
「Clipkit® for EC」は、「Clipkit®」に、EC事業者に必要な機能を搭載したツールです。Clipkit®は、専門知識がなくても簡単にウェブサイトを立ち上げることができるサービスとして、累計750サイトの導入実績があります。
Clipkit® for ECは、さらにShopifyやBASEなどで構築したECサイトとオウンドメディアを連携させることができる、ECサイト特化型構築サービスです。
ストーリーでモノが売れるオウンドメディアづくり
Clipkit® for ECでは、「見つかる・伝わる・買われる」をキーワードに、ストーリーでモノが売れるオウンドメディアづくりを支援しています。
まず、広告タグの埋め込み機能やSEO分析ツールなどのコンテンツを通して、顧客が「見つかる」。そして、商品のストーリーを伝えるために、必要な編集アイテムがそろっているため、ターゲットへ確実にストーリーが「伝わる」。さらに、ShopifyやBASEなどで構築したECサイトとオウンドメディアを連携して、「買われる」サイトを目指します。
Clipkit® for ECの特長
①Shopifyのカートを簡単に設置できる
Shopifyで登録した商品のカートボタン、詳細、価格、在庫有無を簡単に設置できます。Shopifyで変更した内容は自動的に反映されるので、余計な手間を省けます。
②専門知識がなくても記事やLPを簡単に作れる
記事やLPを簡単に作れます。視覚的にわかりやすい操作画面で初めて触るご担当者でもすぐに慣れることができます。
③テンプレートから選べる
2種類のテンプレートを用意しています。すでにお持ちの画像と文章を用意するだけで簡単にサイトを公開することができます。もちろん、オリジナルサイトを作ることも可能です。Shopifyで変更した内容は自動的に反映されるので、余計な手間を省けます。
④安心の日本語サポート
Clipkit®︎ for ECは国産のサービスです。Shopifyでのトラブルが発生した際、弊社で原因を調査し迅速に対応することが可能です。
集客のことも考えた上でネットショップを開業しよう
ネットショップを開業することは難しくありませんが、大切なのはその後の集客や売上です。特に、独自出店をする場合はSNSやオウンドメディアを活用し、ターゲット層にアプローチすることが欠かせません。開業後のことも具体的にイメージしながら、ネットショップの開業・運営の準備に取りかかってくださいね。