オウンドメディアでブランディングするメリットとは?成功する運営ポイントや事例もご紹介

オウンドメディアを運用する目的の1つに「ブランディング」があります。ブランディングをすることで、自社商品やサービスの認知度を向上できたり、購買へつながるといったメリットがあります。この記事では、オウンドメディアでブランディングするメリットを解説し、運営の際におさえておきたいポイントや成功事例もご紹介します。これからオウンドメディア運用を検討している企業のマーケティング担当者の方、運用につまずいてしまっている方はぜひご参考にしてください。

オウンドメディアでブランディングするメリットとは?成功する運営ポイントや事例もご紹介

この記事を書いたのは…

小針亜葵子}

小針亜葵子

PR/オウンドメディアプロデューサー

編集プロダクションやアパレルブランド勤務を経てウェブメディア業界へ。月間500万PVの男性メディア編集長や有名ガールズファッションイベント公式メディアの事業責任者などを経て、現在はPR/コーポレートブランディングを担当。2016年より現在まで、メディア運営のノウハウを生かし、男性グルーミングブランドのオウンドメディアプロデューサーも担当している。

オウンドメディアとブランディングの関係性

オウンドメディアとブランディングは密接な関係があります。オウンドメディアとは、企業が自社で運営するWEBサイトやSNSのアカウントなど、自社が運営するメディア(媒体)のことを指します。

ブランディングとは、企業のブランド価値を向上させ、顧客に良いイメージを持たせる取り組みのことです。オウンドメディアでブランディングすることは、オウンドメディア運営を通して、自社のブランドイメージを向上させることを指します。

この記事では、オウンドメディアの概要とブランディングの目的やメリット、重要性について解説します。

そもそもオウンドメディアとは?

オウンドメディアとは、企業が自社で所有・運営するメディアのことで、WEBサイトをはじめ、ブログやSNSアカウントなどが含まれます。

オウンドメディアを運営する目的はさまざまですが、現在では、主に以下の5つが、オウンドメディアの目的としてあげられます。

<オウンドメディアを運営する目的>

・集客
・ブランディング
・新規顧客の獲得
・採用
・ESG関連情報の発信

▼オウンドメディアの基礎知識についてもっと知りたい方はこちら!

ブランディングの目的と重要性

ブランディングの目的は、企業や商品のブランド価値を向上させ、顧客に良い印象を持たせることです。ブランディングの重要性は、市場で独自のポジションを築き、競合と差別化するためです。

適切なブランディングは企業の信頼性や認知度の向上につながり、顧客からリピート購入や口コミでの紹介が行われることで、継続的な効果が期待できます。

ブランディング目的のオウンドメディアとは

近年、オウンドメディアで自社商品やサービスのブランディングを企業が増えてきています。

ブランディング目的のオウンドメディアでは、CMなどを通してロゴやテーマカラー・キャッチコピーなどで定着させた企業イメージだけでなく、オウンドメディアから発信されるコンテンツを通して、どのような商品やサービスなのかを印象づけます。また、どういう場面で必要なのか・役に立つのかを具体的に想起できるような情報を発信します。

このように、オウンドメディアのコンテンツを通して継続的な情報発信や商品・サービスの紹介を行い、顧客とのコミュニケーションを促進します。また、独自のストーリーの発信によって、企業や商品の信頼性と認知度を高めることも可能です。

ブランディングとマーケティングの違い

ブランディング マーケティング
意味 商品の価値やイメージを高めるための企業活動 商品やサービスが売れる仕組みをつくる企業活動
目的 顧客に対する認知拡大、イメージ形成 顧客満足を最大化し市場拡大する

ブランディングは、生活者に対して特定の価値観やイメージを伝え、その企業や商品の認知拡大や一貫したイメージと独自性を確立することを目的としています。

例えば、生活者は商品購入の際、「効果がありそう」「信頼できる」「よく聞く」というような、価値やイメージに基づいて、購入するかどうかを決めます。

このような価値やイメージを企業側が作り上げ、生活者の購入に関する意思決定を促進する企業活動がブランディングです。ブランディングは、ロゴ、テーマカラー、キャッチフレーズ、コアバリュー、ストーリーテリングなどの要素を含みます。

一方、マーケティングは商品やサービスが売れる仕組みをつくる企業活動のことを指します。主な目的は顧客のニーズを理解し、それに応じて商品やサービスを提供して顧客の購買を促進することです。自社の商品を買ってくれそうなターゲット層を選別し、最適な手法で商品の魅力をアピールすることで購買につなげます。

マーケティングは、市場調査、広告、プロモーション、価格戦略、販売促進、デジタルマーケティングなどの要素を含みます。マーケティングは、顧客の購買行動や市場動向を分析し、最適な戦略を立てて商品やサービスを販売・宣伝することが重要です。

オウンドメディアでブランディングをするメリット

オウンドメディアを活用してブランディングをすると、以下のようなメリットがあります。

1. ターゲットに合わせたコンテンツ発信ができる
2. 顧客からの信頼を獲得できる
3. コンテンツが資産になる
4. 中長期的なコスト削減になる
5.SNS活用による拡散効果

ターゲットに合わせたコンテンツ発信ができる

オウンドメディアでブランディングするメリット1つ目は、ターゲットに合わせたコンテンツ発信ができることです。

オウンドメディアの魅力の1つは、ターゲットに合わせたコンテンツ発信が可能であることです。企業は、顧客のニーズや関心事に応じて適切なコンテンツを制作し、配信することができます。これにより、顧客との関係性が深まり、ブランドロイヤルティが向上します。

ターゲットに合わせたコンテンツ発信は、企業のブランディングにおいて非常に重要な要素であり、オウンドメディアの活用が不可欠です。ターゲットのニーズを的確に捉え情報を発信し続けることで、顧客のファン化につながります。

顧客からの信頼を獲得できる

メリットの2つ目は、企業やブランドが、顧客からの信頼を獲得できることです。顧客との信頼関係を築くことは、企業にとって非常に大切なことです。

オウンドメディアでは、自社のサービスや商品の価値を伝え、顧客の課題に対する解決策を提供することが可能です。また、顧客からの質問や相談に対応したり、口コミなどを参考にお役立ち情報やお悩みを解決できるコンテンツを発信していくことで、企業の信頼感を高めることができます。
さらに、実際の事例や成功事例を紹介し、他社との違いや自社ならではの魅力をアピールすることも効果的です。顧客からの信頼を得られれば、価格競争を気にせず安定した売上を見込むことができます。

顧客との信頼関係の構築には、継続的な情報発信とメディア運営が必要ですが、結果として顧客リピート率やファン獲得につながります。そして、コツコツと発信し続ける姿勢も、信頼ができる企業イメージにつながるのです。

コンテンツが資産になる

メリットの3つ目は、オウンドメディアのコンテンツでブランディングを行うことで、制作したコンテンツが自社の資産となることです。

コンテンツ制作では、自社と親和性の高い適切なキーワードを対策したSEO記事を増やすことで、求めている情報を検索した生活者が、オウンドメディアに訪れやすくなります。また、自社のブランディングに合ったコンテンツを増やして発信していくことで、オウンドメディアサイトの運営によって認知拡大を促進することが可能です。

このように、過去に配信した記事が蓄積されて資産となり、広告の一種になり得るのです。

中長期的なコスト削減になる

メリットの4つ目は、オウンドメディアでブランディングすることで、中長期的なコスト削減になるという点です。

リスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告は、一定期間集客力がUPし自社のリードにつながりますが、配信をやめると効果がなくなってしまいます。
一時的な効果が得られる反面、運用コストがかかってしまう広告と比べ、オウンドメディアにはこうした広告費がかかりません。もちろん、コンテンツ制作費やサイト運営費などはかかりますが、中長期的にみると広告運用を続けるよりコスト削減が可能になります。

SNS活用による拡散効果

5つ目のメリットは、SNSを活用してオウンドメディアのコンテンツを拡散させることで、より多くのユーザーにアプローチできることです。

オウンドメディア向けに制作したコンテンツを活用し、SNSでも積極的に発信していくことで、広告ではアプローチできない層や、ウェブサイトをみないユーザーに向けたブランディングも可能です。

また、SNSでは共感したことや役立ったことなどをシェアすることで、バズコンテンツになる可能性も大いに考えられます。バズる=急速な認知拡大とも言えます。自社のブランディングに大きな影響を与えてくれる可能性があるSNSとオウンドメディアを活用することで、より大きな拡散効果が得られます。

【実践編】オウンドメディアでブランディングを行う6つの方法

オウンドメディアでブランディングを行うための、実践的な方法を6つご紹介します。

1. コンテンツ戦略の明確化
2. 詳細なターゲット設定
3. ユーザー視点のデザイン
4. 継続的な記事制作と更新
5. ターゲットに合わせたSEO対策と分析
6. SNSでの拡散戦略

コンテンツ戦略の明確化

オウンドメディアでのブランディングに成功するためには、コンテンツ戦略を明確にする必要があります。これには、自社の強みやターゲットユーザーのニーズを把握し、それに基づいたコンテンツの制作と発信を行うことが重要です。
また、競合との差別化や顧客に対する価値提供を考慮し、独自のストーリーやコンセプトを設定しましょう。これにより、ユーザーにとって魅力的なオウンドメディアの運営が可能となり、自社ブランディングにつながります。

詳細なターゲットの設定(ペルソナ設定)

オウンドメディアでブランディングを行う際には、明確なターゲットの設定(=ペルソナ設定)が非常に重要です。企業は、顧客に適切な情報や価値を提供するために、ターゲットとなるユーザーの明確なプロフィールを構築する必要があります。その過程では、サービスや商品に関心がある可能性のある人々の具体的な特徴やニーズを特定し、それに合わせたコンテンツを制作することが求められます。

ペルソナ設定によって、コンテンツ制作の効果が向上し、SEO対策も適切に実施できる上に、運営するWEBサイトやSNSでの配信内容がユーザーにとって魅力的になり、ファンやブランドの信頼獲得につながります。さらに、競合他社との差別化を図り、自社の強みや魅力を明確に伝えることができます。

適切な対象者に焦点を当て、ニーズを捉えた質の高いコンテンツを提供することで自社のオウンドメディア運営をより効果的に行うことができ、ブランディングの成功につながります。

▼ペルソナ設定について詳しく知りたい方はこちらもチェック!

ユーザー視点のデザイン

オウンドメディアにおいて、ユーザー視点のデザインが非常に重要です。企業が提供するコンテンツやサービスに対し、ユーザーが求める価値を明確に把握することが必要です。Webサイトのデザインにおいても、ターゲットとなる顧客のニーズに沿った機能やデザインを採用し、ユーザーが快適に利用できるよう構築します。これにより、訪問者がコンテンツを消費しやすくなり、自社ブランドの認知度向上に効果的に寄与します。

継続的な記事制作と更新

オウンドメディア運営においては、継続的な記事制作と更新が不可欠です。企業が発信するコンテンツは、常に新鮮で魅力的であることが求められ、そのためには定期的な記事更新が不可欠です。

マーケティング目的やニュース配信など、さまざまな視点からオウンドメディアの記事を提供することで、顧客に対する信頼の獲得やファンの形成につながります。また、定期的に記事を更新することで、SEO対策にも効果的であり、検索エンジンからの集客が期待できます。

ターゲットに合わせたSEO対策と分析

ターゲットに合わせたSEO対策は、オウンドメディアの運用において重要なポイントです。検索エンジンからのアクセスを向上させるため、適切なキーワードの選定やコンテンツの最適化が必要不可欠です。

また、競合他社との差別化を図るため、独自の手法やノウハウを用いたSEO対策が求められます。これにより、企業サイトに対する検索エンジンからの訪問者数が増加し、ビジネスの成果につながります。対策した内容は必ず結果を分析し、PDCAを回して最適化を図りましょう。

SNSでの拡散戦略

オウンドメディアにおいて、SNSの拡散戦略は極めて効果的です。FacebookやTwitter、instagramなどのSNSを活用し、自社のコンテンツやサービスを広く知らせることが可能です。また、フォロワーとのコミュニケーションを活発化させることで、ブランドの魅力や信頼性を高めることができます。

SNSを利用する際は、媒体毎のユーザーの質(年齢・性別・利用時間・ライフスタイル)を考慮して、適切なチャネルでコンテンツを発信することがポイントです。

効果的なSNS戦略を実施することで、オウンドメディアの成功に大きく寄与すると言えるでしょう。

オウンドメディアでのブランディング事例

ここでは、オウンドメディアでのブランディング事例をご紹介します。

オウンドメディアでブランディングをさせるために

オウンドメディアでのブランディング成功への道は、各企業の事例を参考に、自社の特徴やメリットを発信するコンテンツの制作、SEO対策の実施、ターゲットに適したデザインや編集方法などを継続的に行うことです。
また、他社との競合分析や顧客ニーズの把握を通じて、より魅力的な情報提供を心がけることが重要です。

これらの対策を踏まえ、オウンドメディアの運営を続けることで、顧客獲得や事業拡大につながります。

オウンドメディアを始めたい方はぜひお問い合わせください!

スマートメディアでは、オウンドメディアの構築・戦略策定・記事制作を全て一気通貫でお受けしております。これからオウンドメディアの構築を検討されている方は、ぜひお問い合わせください。

58 件

RELATED

関連する記事